ツイッターでセレコ話があったので、つぶやセレコで出したキャラのお話とかをまとめる前に
そもそもセレコでどんなことやったのかなーっていうのを長々とまとめました。超長いです。これでもだいぶ端折りました。
あとところどころ矛盾してるかもしれないけど見逃してNE。
(お話のこと教えて!って声があってとても嬉しかったです。)
これだけでめっちゃ長かったので、他の子の設定とかは別記事で書きます・・・。
◆セレッシャルコールでの出来事について
スプリ・トライフォリウムは、三姉妹の中で魔法が使えずに他の人から戦闘面で劣るという悩みを抱えていました。スプリの姉ルミネは、そんなスプリに『セレッシャルコール』のうわさを教え、そこで修行するよう提案しました。スプリ自身も、強くなりたい!と思い、提案を快く引き受けました。これがスプリのセレッシャルコールに行くきっかけです。
最初は剣術と自然物の力を借りることぐらいしかできず、しかもちょっと戦いが鈍いところもあって苦戦を強いられました。そこは持ち前の器用さと力でカバーしていきました。途中から、セリア・エルフィンストーンというセレッシャルコールの探索者と友達になり、さらに、スプリの妹リプル、そしてリプルのライバルであるフォール・セブンカラーズも仲間に加わり、冒険がとても賑やかになっていきました。次第に、スプリは自然物のうち、鈍さをカバーするように風の力を会得するようになりました。そうして少しずつたくましくなっていきました。
スプリはなぜか雨が降ると具合が良くなくなる、ということがたびたびあり、塔を登るにつれてそれが強く現れるようになりました。
これはスプリが魔法が使えなくなった原因である『記憶の蓋』が、セレッシャルコールの頂上にあるラニアケアの何らかの力によって少しずつ剥がされていったためでした。最上階に到着すると、記憶の蓋が完全に剥がされ、過去の記憶と魔法を取り戻しました。しかしそれはスプリにとっては酸鼻をきわめる事件の記憶でした。
スプリには元の世界に年上の無二の親友がいました。ツバキ・ミルフルールという魔法使いの子です。
元の世界では13年に1度、世界の中心から魔物たちが湧き上がるという現象が起きていました。当時子供だったスプリはうっかり雨の降る山の中で魔物の一匹に遭遇して殺されそうになりましたが、間一髪ツバキによって助けられました。しかし、代わりにツバキが致命傷を負い、魔物に取り込まれる寸前でした。ツバキはこのままでは命が助からないことを悟り、魔力をスプリに授けます。
そうして、ツバキはスプリにお願いをしました。 「あなただけの魔法を見せてよ」と。
スプリが放った魔法は非常に強大な力で、目の前にあったもの、ツバキや魔物、草木や雨雲にいたるまですべてを抹消する魔法となりました。
自分の手でツバキを殺してしまった、そう思ったスプリは自分の力が何かを抹消する魔法なら、記憶あるいは自分ごと消えてしまえと、自分にその魔法をもう一度放ちました。その結果が、過去の記憶と魔法が封印されていた『記憶の蓋』がかかったスプリでした。
それを思い出したスプリは、この過去の記憶と魔法を受け入れ、制御の効かないこの魔法を不器用にも使いながら、塔の終着点にいるラニアケアンを仲間と一緒に倒すことに成功しました。
塔を降り、方舟の光から外へ出ようとしたその寸前、スプリの脳内に一つの言葉がよぎります。
四大天使が言った『ほんのすこしの幸運を分け与える』という言葉です。スプリは『まだやらなければならないことがある』と言い、一人でアルターの転送で塔の頂上に行き、バラバラになって動かないラニアケアンの残骸の上に立ちました。そこでスプリは、持っていた桜色の剣を残骸の上に思い切り突き刺しました。すると、剣が強い光を放ち、辺りは真っ白の世界になりました。
そこに立っていたのは、あのときの、元の姿のツバキでした。
そう、スプリの魔法は消滅の力には違いないのですが、「なかったことにする」という魔法だったのです。
「なかったことにする」ことを「なかったことにする」ことで自分の魔法を解いたのです。
泣きじゃくり、抱き合い肩を叩きながら、再会できたことの喜びを分かち合いました。
ツバキはスプリに言いました。
「背、伸びたね。それと、なんだかたくましく強くなったんじゃない?」と。
これがセレッシャルコール最後の日(時系列的には方舟で脱出する直前にあたる)の前の日の出来事でした。
※方舟イベントの後はセレッシャルコールが閉じるという設定なので、その前の日(晩餐の前の日)ということにしたので
現実時間の出来事の順番とは異なります。